国分寺の地域通貨「ぶんじ」 ~ありがとうの気持ちを、通貨にのせて~



ぶんじ登録・出店ブース@『たねと食のおいしい祭』
in カフェスロー


2013年2月17日、
「たね」にひかりをあてまくったお祭りが行われた。こだわり&おいしいマルシェ、映画にワークショップ、出店者、ゲストの方々、どこを見ても、隅から隅まで、ずず、ずいーっと、そうそうたる人たちが集結している。

これぞ、ドリームシードマッチ!!

そんな夢みたいなイベントで、地域通貨「ぶんじ」のブースも出させてもらいました。店内に入ってすぐの場所がぶんじブースだったため、「なにこれ?」「地域通貨?」「へ~、ぶんじね!」「どこで使えるの?」「いつ始まったの?」「私もやってますよ」「どうですか普及ぐあいは?」・・・などなど、地域通貨にはじめて触れる方から、よくご存知の方まで、多くの人たちに興味をもって頂けました。

この日はお祭りでしたし、ぶんじML(メーリングリスト)にご登録頂いた方には「300ぶんじ」をプレゼントして、さっそく使ってもらいました。単なる割引券という意味合いよりも、「ありがとう!」や「感謝の気持ち」を伝えられるよう、裏面に吹き出しがデザインされていることや、どうやって手に入れるかなど、ぶんじん活動を例にこれまでの経緯をご案内。

自分の財布から取り出した、実際にコメントや落書きがされた「ぶんじ」を見て、たくさんの「へ~」や「いいね!」も頂き、50名もの方にご登録してもらいました。
(ありがとうございます(o ̄∇ ̄)/!)

ぶんじが使える出店ブース。
一回のお会計につき100ぶんじが利用可!


【クルミドコーヒー】


そんなピース投げられたら撮らざるをえません。


【カフェスロー】


結局、よなよな飲みっぱなしでした。


【おたカフェ】


チームワークの横で鳥半分。

以下、ブースに立ったぶんじんからの感想。

もともと「環境」や「サスティナブル」「地産地消」の意識の高いお客さんのあつまるカフェスローのイベントであり、イベントの趣旨もぴったりだったので、地域通貨に反応して下さるお客さんは、本当に多かったように思います。お声掛けすると、だいたい趣旨に賛同して下さり、すぐにご理解くださいました。こういった地域イベントは、地域通貨を盛り上げて下さるかたにリーチ出来るので、これからもどんどん「ぶんじぶーす」出店し、アプローチすべきと思いました!こうして「想い」で「つながれる」ことは嬉しいことだと思いました。(by Kae)

二部はごはん食べながらのトーク&交流会。
7人のシードセイバー(種のまもりびと、在来種を守る活動をしている方々)ひとりひとりの話は胸に刺さる。種に関わる活動や背景、その話そのものが命の物語だからだろう。

(左から)
<small>神澤則生さん NPO法人「トージバ」</small>
<small>高橋保廣さん「ネットワーク農縁」山形新庄「さわのはな」生産者</small>
<small>高橋一也さん「warmerwarmer 旅する八百屋」</small>
<small>和知さん poco a poco農園</small>
<small>松島裕太さん 北海道「おたまファーム」黒千石生産者</small>
<small>ジョン・ムーアさん 一般社団法人「seeds of life」</small>
<small>石井吉彦さん ㈲ナチュラルシードネットワーク</small>

印象深かったのは7人それぞれが持ちよった種の交換シーン。
大豆、秘伝の豆、のらぼう、白いオクラ、黒千石、名前もなき大豆、小松菜、冬瓜。。。あらたな風土と優しい手の中で、あらたに芽を出していくんだろう。この交換会は種の、命のドラマのようだった。

個人的には石井先生に国分寺で再会できたのではうれしい。3年ほど前だろうか、「食」について掘っていたら、やっぱり種について知りたくなって、シードマイスターの講座に行った。そこで知ったことを実家の畑で活かしてみたり、よく周囲にはなしをしていた。けど、日常の中での種ばなしは雲を掴むような感じだった。「グランンファ」に寄稿したのもこの頃だろう。

そんなこともあって、この日の大賑わいはこっそり感動的だった。急に思いついたってこうはいかない。企画や運営の人たちが、これまで労力を、時間を、活動を続けてきた延長線上にいまがある。それは「ぶんじ」も同じで、「ナマケ」と「マージュ」があっての「ぶんじ」である。

種もその土地に馴染むまでに時間がかかる。
土、水、光、温度、その土地の条件の中で、準備が整ってはじめて芽が出る。「ぶんじ」は国分寺という独特な背景と風土の中で、どんな芽をだすのだろう。国分寺の在来種が、国分寺らしいありがとうが、通貨に乗って少しずつ廻りはじる。

最後に、間宮さんの言葉から:

<small>しなやかすぎる笑顔</small>今ならわかるのですが、
大切なのは転ばないことではなく、上手に転ぶこと。
上手に転んでまたすぐ起き上がる、しなやかな強さだということ。


だって、うまくいかなくて当たり前なんですよ。
勘違いしてる人が多いけど、日本銀行券だって、別に全然うまくいってないじゃないですか。ガチガチに硬直してボコボコに疲弊した日本銀行券に比べたら、何べんでも泥臭いトライアルができる地域通貨は幸せですよ。


いっぱい転んで、泣いて笑って、楽しくやりましょう。

おまけ。
シードマイスター、9期ってい言ってたかな。
「せんぱーい、みてみてー」とか言いながら、こんな「ぶんじ」を持ってきてくれました。

おー、ナイス!かなりいいね!ありがとう!

(コヲジ)