国分寺の地域通貨「ぶんじ」 ~ありがとうの気持ちを、通貨にのせて~



2012年秋・観光馬車運行


-馬車馬、ランスロット君のひみつ-

3連休のあいだ、国分寺で、馬車運行しています。
昨日は国分寺に7時集合。
(ボランティアさんが集まらず、
小田原に住むウチの弟もかり出されてます。)

今回より、
「東京都管轄の公園には、馬を駐留する事が出来なくなった」
との通達があったため、国分寺市のご協力のもと、
地元の大きな農家さんのところに
お世話になっています。
大きな家のお庭、ランスロット君とても気に入ったようです。


昔、ココのお家のお庭には、
軍用の馬がいた事もあるそうで・・・
優しい家主のご夫婦は、
ランスロットに、大好物の人参をごちそうしてくれました。

お庭には「植栽された草」が沢山生わっていたのですが、
おじさま、
「食べていいよ」
と・・・。
ランスロットは、
牧場から持って来きたホシクサには見向きもせずに、
無我夢中で、生草、食べてました。
(やっぱり「Raw」のモノを欲するのですね。)


市民の皆さんの
こういう優しい、
ひと肌脱いでやるか!という思いや、
市役所の方達の大きなご協力によって、
運営が可能になっています。

数日間だけの運営日程では、
お客様から頂く乗車料だけでは、
馬を運んでくる為の経費が、まかなえないので
スタッフは、ほぼボランティア。
将来の「定期運行」の為の土台作り期間です。

経費が賄えない事は、厳しい事だけど・・・
でもオカネが動かないところでは、
純粋な優しい気持や、協力や、シェアするココロに
じかに触れられるところが、素敵。

ところで、

ランスロットは、仕事中と暇な時には、
態度が変わるんです。

仕事モードの時はとっても静かに凛としています。
たとえ子供たちがちょっかいをだしても、
じっとおとなしくしています。

人のいないところで暫く休憩をあげると、
急に、スタッフの背中を鼻でつついたり、
ちょっかいを出して、ふざけたり、するんです。
(お客さんのいるところでは、絶対にしないのに!)

仕事モードと、遊びモードを
はっきりわけているのは、
ランスロットの性格です。


仕事がない時には、暇そうに持て余したり。

仕事が終わった時に、
清々しそうに「やったぞ」という満足感のような態度をしたり。

なんだか、人の役に立っている事をよくわかっていて、
仕事に対する誇りを持っているんじゃないかという感じさえします。
(馬は何千年もの長い間、人間と一緒に生活して来たのです。)

馬をいつも観ている御者の小森さんは、
そう感じているそう。

ランスロットを見ていると、
たくさんの学びがあります。

人間の認識を少しかえなくちゃ。

馬に馬車を引かせている、じゃなくて、
馬が引いてくれてる、んです。
この違いは大きいです。

彼らも、頼られ、必要とされ、
コミュニケーションをとることに、
生き甲斐や嬉しさを感じるんだと思います。
(そして、それは合わせ鏡です。)
動物だからそんなことないでしょう・・
なんて思う方、是非、馬と対面してみてください。

優しい目や、しなやかで上品な仕草を見ていると、
きっと感じることがあると思います。

たまにじっと目が合ったり、
馬の気分を感じたり、
間合いを感じたりなんてして、
『話が通じたかも?』
なんて幻想まで抱いてしまうかもしれません。

お時間あったら、是非
ランスロットに会いに来て下さい。

ご乗車には、国分寺の地域通貨「ブンジ」のご使用がお一人1枚(100円)まで可能です。


馬車が走る街 国分寺プロジェクト
2012.11.24(by Kae)