国分寺の地域通貨「ぶんじ」 ~ありがとうの気持ちを、通貨にのせて~



地域通貨『ぶんじ』のデザインが出来るまで


こんにちは、地域通貨ぶんじのデザインを担当した吉間です。

みんなの想いが詰まっているこの地域通貨『100ぶんじ』が出来上がるまでの経緯など
お話しできたらと思います。

2012年9月15日から17日まで行われたイベント「ぶんぶんウォーク」で地域通貨ぶんじはスタートしました。スタートに向け何度も会議を重ねてきたのですが、そもそも地域通貨に対する参加メンバーの意見は様々。思いもいろいろ、人生いろいろです。

「通帳形式がいいのではないか?」
「でも常に持っているとなると邪魔になるかな?」
「コインはどうか?」
「チップが埋め込まれていてパソコンで管理できるようにするのはどうか?」
「ステッカーみたいに貼れるのはどうか?」
「そもそも、ものとしての通貨はいらないんじゃないか?」
などなどなど、、、、、

あげだしたらきりがなく、もう残された時間もわずか。

そこで、今後『ぶんじ』という地域通貨の名前も含め、
状況に合わせて変わることを前提にまずは作ってみよう!
という話になりました。

とりあえずつくっちゃえ!
そして、よりよいものになるように走りながら考えよう。

■サイズ

・今回は通帳形式ではなく紙幣をイメージしたものにしました。
お財布にも入りやすいサイズということで名刺よりも
少し小さい85×54mmのクレジットカードサイズ。

■意匠

○全体的なイメージ
・国分寺の特色のひとつである歴史を感じさせるもチーフ。
(その土地の特産や自然を紙幣にデザインしているイサカアワーズ※1を参考にしました)


※1アメリカのニューヨーク州イサカで導入された 地域通貨デザイン

・国分寺は涌き水で有名なので「水」を意識。
・紙幣イメージですが、サイズが小さいのと細かいデザインが不得意なのでざっくりと。
(ざっくり感は明治•大正時代のマッチ箱の意匠※2を参考にしました)


※2

○ディテール (表)


・KOKUBUNJI COMMUNITUY CURRENCY部分の装飾は武蔵国分寺の屋根の形
(唐破風というらしい)をイメージ。



・真ん中の丸には国分寺で出土された鐙瓦を配置。
・上の葉っぱは国分寺市の木ケヤキ。
・7重の塔と涌き水のイメージ。

○ディテール (裏)


・真ん中の緑は国分寺市。
・回りの白は吹き出しです。紙幣なのに好き勝手に書き込める!
ありがとうの気持ちを書いてもいいし落書きを書いてもいい。自由!。


ざあっとこんな感じですかね。
でもおそらくこれからもどんどん変わっていくんだろうと思います。
今後も地域通貨ぶんじの進化(私も含め?)をお楽しみに!

(by 吉間 久雄)